実母が片づけられない人です。そのため娘である私は苦労しました。自宅で友人と遊べない、虫がわく、冷蔵庫に腐ったものが沢山等、いろいろと困りました。幸いにも、片づけ下手は遺伝せず、むしろ私は片づけが得意です。
ここでは、◆片付けの方法 ◆片づけられない家族への接し方についてご紹介します。
目次
片づけのやり方 場所について
片づけられない親
実家は、玄関から家の隅々まで段ボールの山です。
小学4年生の頃、一軒家からマンションへ引っ越すことになりました。所有物を大幅に減らさなくてはなりませんでしたが、母は所有物を減らすことができませんでした。
そのため、引っ越し先のマンションには、玄関から奥の部屋まで荷物の入った段ボールが山積み状態。
結局、所有物を捨てられないため、引っ越したあとも何十年と段ボールの山は開けられないまま、もはや中に何が入っているのかも分からないけれども、家の中に積まれています。
「物が大事すぎて捨てられない」が母の口癖。
祖父母の家は自営だったこともあり、遊びに行くと部屋は荷物(商品の在庫)でいっぱい。
祖父母の家も、主役は「物」の世界でした。
そのため、子どもの頃から、友人と自宅で遊ぶことはできませんでした。友人宅や公園でいつも遊び、友人宅では夕飯やおやつを提供していただく。「友人の家はいつもきれいだな」「うちと違って、変な虫がいないな」「わたしも片づけられない大人になってしまうのかな」子どもの頃からその恐怖と戦ってきました。
しかし、片づけることは「執着を手放すこと」です。執着がなければ、物を溜め込まない状態にできます。片づけられない親から生まれ育てられても「執着を手放すこと」は可能です。
もちろん、物を捨てるときは心が痛みます。しかし、「自分に必要のない物を、むやみやたらに手に入れてはいけないんだ」ということに気づくことができ、所有物を減らすことを維持できるようになります。本当に必要なものとは、案外少ないものだと実感するのです。
片づけのやり方 場所について
まず、片づける場所について。
「だいたい1㎥ずつに分けて片づける」です。
つまり、座って両手の届く範囲で片づけをするということです。
一つの場所が終わったら、次の場所に腰をおろし取り組む。終わったら次の場所へ…と同じこの繰り返しです。ただこれだけです。
片づけのやり方 時間について
①時間は細切れではなく、午前中から取り組み一気に集中して行う
②数日後、掃除がてら再チェックして更に捨てるものがないか探す
片づけ時間は、気づいたら3時間くらい経っていたということはよくあります。お昼をはさんで、午後も片づけという日はざらにあります。「今日はこの範囲を片づけたいから、○時からはじめて○時には終わらせる」
と計画を立てて取り組むのもいいかもしれません。(わたしは計画は立てませんが「この場所が終わるまで」と自分に誓いを立てます)
そして、数日後に再チェックすることを習慣化しています。この再チェックを習慣化すると「片づける」という行為の質が変わります。「物をしまう・ごみを捨てる」という段階から、「必要最低限の物しか残さない」という段階へと変化します。大事に収納しているが本当に必要なものか?と自分に問う行為です。
物が減れば「収納する箱」も必要なくなり、どんどんと所有物が減っていきます。
片づけの仕方 物について
①住所を決める
②床に直置きしないで埃を防止する
③「自分にとって大事ではない分野」から取りかかる
物は大事です。そのため、住所を決めてしまいます。すると埃も防止できます。
片づけは、「自分にとって大事な分野」から取り組むと挫折しやすいです。
取捨選択が脳にとってかなり負担となるからです。そのため、「全部捨てられない!」「全部いる!」となってしまいます。
分野の種類は、例えば、食材、調理器具や食器類、衣類、本、仕事の資料、化粧品、衛生用品、趣味道具、掃除道具などです。 私の場合は、仕事の資料を捨てづらく感じました。そのため、仕事の資料の取捨選択は一番最後に取りかかります。 どうしても片づけるのが苦手な場合は、財布の中にあるレシートやポイントカードを処分することから始めてください。ポイントカードを全てアプリに移行するだけでも持ち物を減らすことができます。
①②③に慣れてきたら、徐々にハードルを上げていき、大物を処分していきます。
例えば、棚、自転車、収納箱、使わない家電製品、写真、アルバム等です。
必要最低限の物を自分の手元に残します。
ありふれた言葉ですが、あの世に持っていけるのは、経験だけです。ゴミ屋敷に住んで「いい経験だった」と思えるならそれでいいです。しかし、そう思えないのなら、住環境を整えるために自分の行動を変えるしかありません。
3つの注意点
①まずは自分の物から取りかかる
②人の物には手を出さない
③喧嘩になりそうだったら他人に依頼する(所有者が許可した場合)
結局、私は実家の片づけはできませんでした。理由は、実家の多くの物は母の所有物だからです。
「所有者が片づける」
これは原則で、所有者から依頼されなければ手を出してはいけないと学びました。以前、古い週刊誌を括って捨てたら、何年経っても母は覚えていて悔しがっていたからです。
迷ったときのマインド
究極は、
「明日家を出ていくことを考える」です。
明日家を出ていくことになったら、持っていきたいものは何かと考える。必要最低限の物は何かと考えると、自然と所有物は減っていきます。いまでは、リビングにあるソファーは必要なく、夫が持っているキャンプ用の折りたたみ式イスだけでもいいかなと感じています。外にも持ち運びできますし、コンパクトに折りたためますし。
さいごに
「家は住んでいる人の心を映す」と言われています。
片づけ上手は、生き方上手。
物に縛られず、執着心を手放して生きたいものです。