詩『はち』金子みすゞ 

『つゆ』金子みすヾ

「子どもの心をどう育てるか」

親御さんはとても悩んでいらっしゃるかもしれません
子育てに正解はありませんので…

○親御さんがよく抱く希望として

・感性が豊かな子どもになってほしい
・勉強ができてほしい
・自立した大人になってほしい
・人の役にたつ仕事についてほしい
・他人を傷つけたりはしないでほしい

など様々にあると思います
ぶっちゃけ全部だと思いますが…

○そんな親御さんに、今日は詩をご紹介したいと思います
なんで詩なの??

・女性アナウンサーの朗読グループというのが存在しています

http://www.swimmy.co.jp/172875297

<そのアナウンサーの朗読グループの紹介文章に書かれていること>

「詩や物語を『聞く』ということは、想像の世界に身をゆだね時には幼い頃の母親とのふれあいを思い出します。

~省略~

幼児教育における”読み聞かせ“の効果が、脳の発達に大きな影響があることは各方面で実証され、すでにご存知のことと思いますが、熟練した朗読は、活字離れした小・中・高校生にも本の楽しさを教え、さらにオリジナルの音楽伴奏が心をリラックスさせ、想像力を高め、成人、高齢者にいたるまで幅広い年齢層の方にセラピー効果をもたらすことでしょう。

〜省略〜

また読み手にも様々な効果をもたらします。声に出して読む事で作品をより深く味わい、新たな感動を得る事が出来ます。正しい発声と発音、抑揚や間の取り方、読解力、生き生きとした表現力を身につけることで、普段の話し方も変わってくるでしょう。
丹田呼吸法や発声練習で気分もすっきり、アンチエイジング効果も期待されます。」

「脳の発達に大きな影響」というワードは見逃せませんし、
読む側にも聴く側にもメリットしかありません

デメリットは気分が乗らないときに読むこと聴くことくらいでしょうか

○大人が詩を読むことのメリットは、

・読めば読むほど奥が深い
・その詩と向き合うことで、なぜ自分はこの詩に共感できるのか…という内観を行える

○わたしは公務員として東京で保育士を経験しました
保育士資格と幼稚園教諭1種の免許を持っています
(幼稚園教諭の免許は更新制度に変わったので現在は休眠状態ですが)
いままでの経験のなかで、絵本/児童小説/詩など沢山の児童文学と向き合ってきました

○わたくしごとですが、今まで経験してきたもののなかで
あーこれは子どもの情操教育にいいなーと感じたものをピックアップして、
みなさんにお届けしたいと思います

○どんな人を対象にして話そうかな?

・子どもに何を読んであげたらいいかわからないなー
ネタがつきたなー、という親御さんは、
是非ここで取り上げた物をお子さんに読んであげてください

・他にも自分は子ども時代に、児童文学を親に読んでもらったことがないよーという方は、
自分で手にとって読んでいただくか、
この収録したものを聴いていただいてインナーチャイルドを少しでも癒していただければ、
と思います(stand.fmで聴けます、趣味なので無料です)

・余談ですが、奈良県の少年刑務所では受刑者の情操教育で
詩を作る授業があるそうです
心の育てなおしが必要だからでしょうか

・お子さんの成長に合わせて、詩を読んだり書くのが続いたら、
今度は語句の縛りのある俳句を詠んでみたりと、
いろいろと派生して行くと面白いかもしれませんね

○では、今日は超有名な金子みすずさんの詩をお届けします

○金子みすずさんのざっくり解説

・作品は全部で500編ほどあります

・生まれは山口県。大正末期~昭和時代の方です

・20歳のときにデビューして26歳でこの世を去りました
活躍した期間がとても短いです
・3歳で父親を亡くしたので苦労したはずですが女学校まででました

・本屋で店番をしながら詩を書き、
4つの雑誌に投稿した詩がすべて採用されるという
華々しいデビューの仕方だったそうです

童謡詩人には3名の巨匠がいます
・北原白秋
・野口雨情
・西条八十

個人的に野口雨情が大好きなのですが…

そのなかの西条八十は彼女の才能を大絶賛していて、
また金子みすずの方も彼の作品の世界に強い憧れを持っていました

が、いいことがあれば悪いことも起こるのが人生で…
旦那さんに詩の創作を止められたり、詩の創作仲間との手紙を禁じられたり…
現代で言うモラハラ夫ですね…
離婚はしましたが、娘は旦那さんにとられてしましました

親権は基本的に夫の方が持つのが法律できめられていましたので

その後26歳で自ら命を絶ちました

作品は埋もれていってしまうのが普通ですが、
彼女がなくなった後に尽力して、彼女の作品をまとめて世に出してくれた人がいました
矢崎節夫さんという男性です

矢崎さんは、彼自身、沢山の絵本と翻訳をされた方ですが、
彼女の残したノートから詩を拾い上げて出版しました

そのおかげでこうして金子みすずの詩は世に出ることができ、
教科書に載ったり書店で出版されるようになりました

わたしが持っているのは59編が入った一冊の本ですが、
もう何度も読んでいるので付箋や印が多くついています

○その中から、「つゆ」をご紹介します

「つゆ」

だれにもいわずにおきましょう。

朝のお庭のすみっこで、
花がほろりとないたこと。

もしもうわさがひろがって
はちのお耳へはいったら、

わるいことでもしたように、
みつをかえしにゆくでしょう。

○内容考察

・「アニミズム」といって、
全てのものには霊が宿っているという考え方があります
単に「花」とか「ハチ」とかではなく、全部の存在には心が宿っているというものです

・題名の、「つゆ」は花の涙として描かれていますが、
普通は、「あー水滴ですね、あさつゆですね」とか表現すると思いますが、
「つゆ」を花の涙にたとえて、
しかもそれをハチが知ったら蜜を返しに来てしまうから
内緒にしておきましょうね、という

なんともメルヘンチックな詩です

・これ子どもは信じるんですよ
「花には心があるから大事にしないと」とか、ハチが蜜吸ってたら、この詩を思い出して、
「もしかしたら、ハチさん蜜を返しに来るかもしれないね…」とか

・「教育」という一言で済ませたくないのですが、
こういう詩は、もしくは絵本は、子ども時代に出会うかそうでないかは、
子どもの人生にとても大きいなことだと思います

○人の幸福度について

「どんなに収入が上がっても
人間関係がよくないと、人の幸福度は上がらない」

こういった論文が出ています

ほどほどの暗記は必要ですが、

・自分の意見が言えない
・行動が伴っていない
・他人を思いやれない

そういう人には魅力はないですからね

子どもの感性を伸ばしてあげられるような、
そんな大人や親になりたいですね

これからも世の中の子どもに触れてほしい作品をピックアップしていきます
それでは、また

#児童文学#詩#金子みすず#児童教育#読み聞かせ#インナーチャイルド

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